【沖縄・高江ヘリパッド】守るべきもの

本田宏先生が倒れた女性をケア
体調不良を訴えた女性が倒れ込む。そばに寄り添う本田宏医師。(C)M.IWASAWA

工事現場に入るトラックを阻止する為、朝から座り込みをしていた100人を超える人々。
彼らは、沖縄県民や全国から駆けつけた市民たちで、巷で流布されているような活動家ではない。
自分の子供や孫に、大切な沖縄を守るために必死に新基地建設を阻止しようとしている。

東京、名古屋、大阪などから派遣された若い機動隊員たちは、工事トラックを現場に入れるために「人払い」をさせられている。
まず、機動隊は最前列にいた人々を地面から強引に引き剥がし、一箇所に囲い込んだ。
機動隊のバスから出る排気ガスが、熱気と共に立ち込める場所だ。
そして、60代後半に見える女性が体調不良を訴えて倒れこんだ。

機動隊と住民の対立:建設反対の現場
集められた機動隊と住民の対立(C)M.IWASAWA

偶然、この日は外科医の本田宏氏が埼玉から応援に駆けつけており、脈拍などをチェックしながら、アイシングなどの応急処置を行い、大事には至らなかった。

沖縄の基地建設については、対中国との軍事面だけで議論すべきではない。
危険なものを地方に押し付けて、自分たちだけが安全な立場にいることに平気な神経は、やはり病んでいる。