【動画】福島原発かながわ訴訟、避難住民に勝訴判決…それでも苦悩は続く

原子力発電所が爆発して、放射性物質が拡散されて、間もなく8年が経つ。故郷を奪われて、全国各地に避難した福島の住民たちは、今どうしているのか。政治家も、マスコミも、そして大半の国民も、思い返すことはほとんどない。 東京電力福島第一原発の事故で、福島県から神奈川県に避難した60世帯175人の住民が、国と東京電力に損害賠償を求めた、「福島原発かながわ訴訟」。2月20日、横浜地方裁判所 […]

【動画】高野病院 2017/4/4講演会 ダイジェスト

今月4日、東京・駒場の番来舎で行われた、高野病院の理事長・高野己保氏の講演会ダイジェスト。 実際の講演会は2時間近いものだったので、「厳しい環境の中で病院を継続している理由」、「故・高野英男先生が孤軍奮闘している状況を福島県に何度も訴えていたこと」、「クラウドファンディングの経緯」を抜粋している。 高野病院の窮状を知りながら、見て見ぬ振りをしてきた福島県の責任は大きい。 この未 […]

高野病院に集まった寄付金の行方

高野病院に集まった寄付金を、広野町は目的外流用するのか?               全町民が避難した中で、入院患者を守るために留まった高野病院は、昨年暮れに当時の院長・高野英男先生が急逝。存続の危機に陥ったことは、多くの方々がご存知だと思う。 4日、東大駒場駅そばの番来舎で、高野病院の理事長・高野己保氏が講演を行い、驚くべき事 […]

きたむらけんじ演出・舞台「幸福な職場」と高野病院

演出家・きたむらけんじ氏の「幸福な職場」という舞台が、東京・世田谷パブリックシアターで行われていた。 学校で使われている黒板用のチョークを製造する会社が、知的障害を持つ少女を従業員として受け入れる物語だ。足手まといになるだろうと考えて、拒絶する従業員。仕事をする能力はないだろうと考える経営者。彼らの予想は見事に裏切られる。職場に人を思いやる優しさが広がり、チョークの製造を効率的 […]

【動画】高野病院・看護師インタビュー動画

存続の危機に立つ高野病院(福島・広野町)には、今月から若き外科医が院長として赴任して、全国的に注目が集まっている。 入院している患者は、約100人。 寝たきりの高齢者や精神障害の患者たちを、看護師が24時間体制でケアをしている。 依然として、4月以降の院長が不確定なために、診療継続が危ぶまれている。 福島県は、院長の派遣はせず、高野病院から要望されている病院の無償譲渡に関しても […]

福島県広野町・高野病院 存続の行方

「時が経てば、この病院の存在なんて忘れられる。だから、取材は受けなくていい」 2011年の震災直後、福島県広野町の高野病院に多くの報道陣が取材に訪れたが、高野英男院長は応じようとしなかった。実は、当時フジテレビのニュースJAPANに所属していた私も、院長の命を受けた高野己保事務長(当時)に追い返された一人である。そのご本人は記憶がないと笑うが、報道陣の中には、とても横柄だったり […]

【動画】福島・救急医療の現場から

福島・浜通りの救急医療は、いつ崩壊しても不思議ではないと言われている。 特に南側に位置するいわき市は、警戒区域からの移住や、原発の廃炉や除染の作業員が全国から集まり、福島市や郡山市よりも人口が多くなった。救急医療の最後の砦である、いわき市立総合磐城共立病院・救命救急センターでは、去年1年間で「4462件」の救急搬送を受け入れた。 一日平均で、12台の救急車が患者を運んでくる計算 […]

【福島県・高野病院】賽は投げられた

18日夜、80代の患者が救急搬送されたのは、存続の危機に立たされている福島県広野町の高野病院だった。 患者は広野町在住。持病があり、室内で転倒した際に足を骨折した疑いがあるという。 救急隊員は高野病院の現状を知っているので、いわき市内の救急輪番の病院に受け入れを依頼したが、8ヶ所に断られた。やむなく、高野病院に連絡したところ、偶然にも今夜はDMATのメンバーで、福島県立医科大・ […]

「正しいことを続けよう、それだけでいい」

明日、世界が滅びるとしても、私はリンゴの木を植える 高野英男医師(享年81)の生き様を知った私は、この言葉を思い浮かべた。 「避難せずに残った高野病院に対して、周囲から批判も起きました。そんな時に、院長(父)は、口癖のようにこう言いました。 正しいことを続けよう。それだけでいい」病院事務長として高野医師を支えてきた、次女・己保さんが、当時の状況を教えてくれた。 2011年3月当 […]

福島県が復興予算を無駄遣いしている二つの証拠

現在、富岡町に24億円かけて救急医療を中心にした「ふたば医療センター」の建設が計画されているが、これは約5年で取り壊す予定だという。大熊町に県立病院を新築する計画があるからだ。これだけでも、「ふたば医療センター」は、莫大な無駄遣いと言えるが、さらに驚くべき二つの事実が取材で明らかになった。 まず最初は、東京電力・福島第一原発から22キロに位置する高野病院が「救急医療の体制を整備 […]

【福島原発事故】復興事業という名のモラルハザード

福島県広野町の高野病院は、町を見下ろす丘の上にある。 今日、車を走らせて高野病院につながる坂道を上がろうとしたら、工事関係者に手前でストップをかけられた。堤防の建設工事のために通行止めになっており、病院に行くには大きく迂回しなければならないという。 教えられたとおり走ってみたものの、結局迷ってしまった。    この工事は去年3月に終了予定だったのが8月に延期された。そして今もま […]

故郷へ帰還するということ

福島・川内村に帰還した若い夫婦が、自ら命を断っていた。これを9日にOAされたNHKスペシャルで初めて知り、私自身の不覚を恥じた。その上で、彼らを追い詰めたのは何だったのか、考え続けている。 福島産であるがゆえに、農産物の価格が低く採算がとれない、帰還する住民も少なくてコミュニティの崩壊により夫婦が孤立を深めていった、と番組では描いていた。 それは事実であるし、現在のNHKとして […]

6号線を走る

福島の海側を南北に貫いている国道6号線は、あの日からずっと閉鎖されていたが、現在では検問所はなくなり、通行許可証は必要なくなった。 30日、この6号線を南相馬から、いわきまで走ってみた。 除染によって出た「汚染土」を詰めたフレコンバッグが、至る所に積み上げられている。 南相馬では、津波で破壊された家屋の大半が撤去されて整地されていたが、人の気配がない土地は荒野そのものだ。 大熊 […]

福島と二人の医師

チェルノブイリ原発事故では、5年経過してから甲状腺がんや白血病などの健康被害が増加した。 失われた命も数多くある。これを基準にして、東京電力・福島第一原発事故の直後から数年間に起きた様々な健康被害は、放射線被曝との因果関係を否定されてきた。 (旧ソ連が情報を隠蔽したので、チェルノブィリ原発事故では、もっと早期から影響が出ていた可能性もあった)   原発事故から5年が経 […]