ミニ講演会のお知らせ

1月27日(日)午後2時~4時、東京・水道橋にある梨の木カフェで開催される「草の根歯科患者塾」で、講師をつとめさせていただくことになりました。

小学館新書「やってはいけない歯科治療」の出版にあたり、様々な現場を取材してきました。率直に言うと、誠実な診療をしている歯科医と、そうではない歯科医が入り乱れており、患者が見分けることは非常に困難です。
また、インターネットで歯科医院を選ぶ人が多くなっていますが、必ずしも検索の上位が、妥当な診療をしている歯科医院とは限りません。

今回のミニ講演会では、歯科業界の実態、ネットの騙しの手口、週刊ポストの連載や新書に書けなかったオフレコ話など、本音でお話をしたいと思います。
会場のスペースに限りがあるので小さな集まりですが、歯科治療に疑問を抱いている方、歯科医院選びに悩んでいる方は、ぜひお立ち寄り下さい。

「草の根歯科患者塾」を主宰する岡田弥生先生は、優しい笑顔が印象的な方ですが、その柔和な表情から全く想像できないほど生き様は「正義感と反骨心」に満ちています。
20年にわたり、東京・杉並区の保健所で歯科健診に従事、日本で最も多くの子供の口を診てきた歯科医だった岡田先生。
長く歯科健診に関わるうちに疑問を抱き、改革に乗り出しました。その理由について、岡田先生はインタビューで次のように答えています。

「30代から50代くらいで、こんな歯になっちゃってかわいそう、という人がいますね。どういう経過を辿っているかと言えば、小学校の歯科健診で虫歯と言われ、まず第一大臼歯を削られてしまう。
すると(銀歯を)詰めた端から虫歯になって、何回かやり直して、神経取って、被せて、やがて抜歯。
そしてブリッジにして、次々とトラブルが起きて、成れの果てが崩壊した口腔内。初期虫歯は削らなくても、正しい口腔ケアで回復することも可能なんです」

つまり、歯科健診をきっかけに、初期虫歯を削る流れが口腔内の崩壊を招いている─
こうした岡田先生の指摘に対して、地元歯科医師会は強く反発。「岡田とは一緒に歯科健診はできない」と凄んだ歯科医もいたとか。さもありなんです。
改革に苦労を重ねた末に、行政の立場で改革することは難しいと感じた岡田先生は、辞職を決意。野に下りて「草の根歯科患者塾」を立ち上げ、専門家と患者が対等な立場で歯科医療を考える活動を始めました。

「名医は患者がつくる」がモットーの岡田先生。話題の歯科医院を訪問して、患者目線でレポートする等、商業主義とは一線を画しています。
以下の画像枠最後に、朝日新聞のオピニオンに掲載された岡田先生の「高齢者の口腔ケア」に関する提言を入れました。
また、歯科治療に関する著書は、長年の経験に基づいており、とても実践的ですので、オススメです。

「虫歯ってみがけばとまるんだヨ 削って詰めるんなんてもったいない!」は、主に幼い子供を持つ親向けの内容。

「シニアのための口腔ケア」は、中高年のために歯周病予防の方法を中心に解説しています。

「草の根歯医者のひとりごと」は、歯科健診の問題点など硬派なテーマが中心。
今ならKindle Unlimited の対象になっています。


ODH草の根歯科研究会   第38回「草の根歯科患者塾」
「やっていけない歯科治療 セールストークに騙されないために」岩澤倫彦

日時:1月27日(日)午後2時~4時

場所:「水道橋あめにてぃCAFE 梨の木舎」
JR水道橋駅:徒歩3分、地下鉄神保町駅:徒歩10分
東京都千代田区神田三崎町2-2-12 エコービル1階

参加費:1,000円

下記URL「申し込みはこちら」のフォームから、事前申込が必要とのことです。

<草の根歯科研究会>  http://kizunahp.jp/odh/