薬機法違反疑いの宣伝を行なう免疫クリニック

 〈追記〉
このページも9/28午後に閉鎖されました。

前回の投稿で指摘した、フェイク患者支援団体の続報。
「フュージョン細胞はがん治療を変える」のサイトに、今月22日にOAされた、日テレ・ミヤネ屋の免疫療法特集について、次のような記載がある。
「番組のほとんどは、免疫療法はインチキだとする標準治療推進派の言いたい放題の内容だったのですが、出演されていました国立がん研究センターがん対策情報センター長の若尾文彦氏が、番組の最後に「良い免疫治療、悪い免疫治療の見分け方」と称して、次の2点を免疫療法の医師に聞いてみれば分かりますということをおっしゃいました。
(1)主治医と一緒に治療を考えることが出来ると言える医者であること。
(2)科学的であること。
若尾先生、ありがとうございます。フュージョン細胞治療については、(1)も(2)もクリアしています。」
国がんの若尾氏は、有効性が証明された標準治療がベストだと発言している。標準治療推進派というべきだろう。
しかし、若尾氏の発言を恣意的に解釈して、まるで自分たちの免疫療法を肯定しているかのような、錯覚を読者に与えている。同サイトには、フュージョン細胞の説明会などのリンクが貼ってあることから、若尾氏を宣伝に利用したものだ。
こうした行為は、虚偽や誇大広告を禁じた、薬機法に違反している疑いが強い。
同サイトに記載されている「CANCER SWAT」という団体は、「一般社団法人がん予防サポートセンター」、「株式会社細胞治療技術研究所」と同じく、オオクボコウイチ=大久保弘一氏が代表を務めている。
いずれも、フュージョン細胞の「アクティクリニック」の関係組織だ。
このような姑息な手段を使っていること自体が、免疫細胞療法の危うい実態を晒している。
末期がん患者の方々は、絶対に免疫細胞療法に希望を見出してはいけない。
そこにあるのは、フェイクであり、命の詐欺だ。