参院選の結果は、自民と公明の信任ではない

テレビ各局が、当確をどこよりも先に打つことにシノギを削っていたが、それに一体何の意味があるんだろうか?
選挙中に各党の公約や、候補者の実績、主張の中身をほとんど伝えていないのは、メディアとしての存在意義を放棄しているようなもの。
いい加減に、公選法の呪縛から脱してほしい。

ただし、選挙特番の中継では、テレ朝の富川キャスター、TBSの竹内キャスターが、安倍首相に臆することなく、憲法改正の争点隠しを追及していたことに、テレビ報道の意地を感じた。
どうせなら、憲法改正を「加憲」という言葉遊びでごまかす公明に対しても厳しく対峙してほしかったが。

鹿児島知事選では、川内原発の停止を公約に掲げた元テレ朝の三反園さんが当選したし、福島や沖縄の選挙結果を見れば、強権的な安倍政権に対して批判的な空気は深く広がっている。
それでも野党が勝てなかったのは、民主党政権に対する失望感から、野党の経済運営に不安が強い人が多いからだ。
脱原発、護憲、基地問題だけで選挙に勝てるわけがない。