免疫クリニックの「広告の罠」に要注意!

がん医療の問題をYouTubeで精力的に発信している、押川勝太郎医師。
10月14日に配信されたのは「患者を食い物にするがんビジネス・旅先#172」は、がん治療をめぐる詐欺的なビジネスが横行している実態を警告する内容だ。

それなのに、このYouTube動画のコメント欄に「自由診療のがん免疫クリニック」の広告が掲載されている。
画面の下、大きく「注意!」と矢印で示した。押川医師の動画の前に、同じクリニックの1分間のCM動画が流れることもある。

東京MITクリニックの広告
根拠なきがん治療を行う免疫クリニック。「がん治療詐欺ビジネス」の実態を警告する押川勝太郎医師の動画に、その広告が表示される。(C)M.IWASAWA

広告の自由診療クリニックは、決して押川医師のお勧めではないし、掲載の許可をとっているわけでもない。むしろ逆だ。このクリニックが行っている免疫療法は、科学的根拠のないがん治療の見本といえる。
高額な費用をとるだけで、がん患者にとっては何も意味がないと、押川医師が繰り返し警鐘を鳴らしている対象の一つだろう。

なぜ、こんなミスマッチが起きるかというと、YouTubeのAI(エーアイ)が、様々な動画の内容にあわせて広告をセットする機能が働いているからだ。
もし「反面教師」として、「AI」がこのクリニックの広告を選んでいるとしたら、拍手を送りたいところだが、おそらく違うだろう。

このようなミスマッチは、アルゴリズムを変更することで簡単に防げるはずだ。
このまま広告収入を優先するならば、「患者を食い物にするがんビジネス」の共犯者として、社会から厳しく糾弾されるだろう。
一刻も早い改善策を求めたい。

<お断り>
押川勝太郎医師には、YouTube画面の使用について承諾を得ました。
ただし、本投稿の内容に関する全責任は、岩澤倫彦にあります。お問い合わせは、こちらまでお願いします。