この国の自由を脅かす正体

「沖縄で講演をやる予定だったのが、施設から政治問題に関係するとの理由で拒否されました。同じ場所で、日本会議のイベントをやっていたのですよ。こんなところまで、安倍政権を忖度する。これが今の日本です」 9日、埼玉県での講演会で、孫崎享氏がこんな話を明らかにした。孫崎氏は、外交官から防衛大学教授を歴任、現在は評論家として日米関係の隠されてきた歴史などを著書で明らかにしている。トランプ […]

歯周病とコマーシャリズム

「自分の歯を失わないために、どうすればよいのか?」 中高年世代になると、誰もが入れ歯にはなりたくないと思い、高価なハミガキを購入したり、良い歯科医はどこにいるのかと気にかける。しかし、各ハミガキ・メーカーが利益誘導を仕込んだ情報発信をしているのが現実であり、誤ったイメージに踊らされて歯周病を完治するタイミングを失っている人が多いのではないか。 成人が歯を失う最大の要因である「歯 […]

猫が教えてくれたこと

取材中には、思わぬ瞬間が訪れる時がある。 王様のような顔をした猫が、いつの間にか私の背後にいた。 彼がじっと見つめているのは、デジタル一眼カメラGH4のモニター画面。 そこに写っていたのは、末期がん患者の飼い主だった─   これは、群馬県の緩和ケア診療所「いっぽ」の訪問看護に同行取材した際の一コマ。 この患者は、自宅で猫たちに囲まれて一人暮らしをしていた。 がんの種類 […]

銃剣道は武道ではない

人を殺傷することを基礎にした「銃剣道」を中学の体育授業に導入することは、日本の右傾化と符合している。 森友学園の問題は、その流れの中で偶然に発見されたプロセスのひとつに過ぎない。 一般の「剣道」において「突き技」は、極めて危険性の高い技であり、身体の成長期にある小中学生には安全上の理由から禁じられている。超マイナーな競技?であり、深刻な事故の可能性を秘めているエセ武道を中学生の […]

「高城未来ラジオ」収録にて

「エビデンスのない免疫療法は、欧米の医療機関で行われていないのに、なぜ日本で免疫療法が広がっているのでしょうか」 9日午後、マルチクリエーターの高城剛さんがパーソナリティを務める、「高城未来ラジオ」の収録に、ゲストとして呼んでいただいた。冒頭の疑問符は、歯科治療や胃がん検診の話から、がん治療にテーマが移った時、高城さんから投げかけられたもの。海外の医療事情に関心が高く、ゲノムの […]

なぜ日本の中高年は歯を失う人が多いのか?

週刊ポストの「やってはいけない歯科治療」の取材で、いつまでも付きまとった疑問。「歯を削る治療」が主流だったこと、「安易な抜髄」が横行していたこと、歯を残す最後の砦となる「根管治療」がズサンだったこと。これらの要因が、複合的に重なって、日本人の歯の寿命を縮めていたと考えられる。そこで、週刊ポストの連載を単行本としてまとめる前に、スタディグループの集まりや、根管治療などを取材させて […]

きたむらけんじ演出・舞台「幸福な職場」と高野病院

演出家・きたむらけんじ氏の「幸福な職場」という舞台が、東京・世田谷パブリックシアターで行われていた。 学校で使われている黒板用のチョークを製造する会社が、知的障害を持つ少女を従業員として受け入れる物語だ。足手まといになるだろうと考えて、拒絶する従業員。仕事をする能力はないだろうと考える経営者。彼らの予想は見事に裏切られる。職場に人を思いやる優しさが広がり、チョークの製造を効率的 […]

福島県広野町・高野病院 存続の行方

「時が経てば、この病院の存在なんて忘れられる。だから、取材は受けなくていい」 2011年の震災直後、福島県広野町の高野病院に多くの報道陣が取材に訪れたが、高野英男院長は応じようとしなかった。実は、当時フジテレビのニュースJAPANに所属していた私も、院長の命を受けた高野己保事務長(当時)に追い返された一人である。そのご本人は記憶がないと笑うが、報道陣の中には、とても横柄だったり […]

【福島県・高野病院】賽は投げられた

18日夜、80代の患者が救急搬送されたのは、存続の危機に立たされている福島県広野町の高野病院だった。 患者は広野町在住。持病があり、室内で転倒した際に足を骨折した疑いがあるという。 救急隊員は高野病院の現状を知っているので、いわき市内の救急輪番の病院に受け入れを依頼したが、8ヶ所に断られた。やむなく、高野病院に連絡したところ、偶然にも今夜はDMATのメンバーで、福島県立医科大・ […]

「正しいことを続けよう、それだけでいい」

明日、世界が滅びるとしても、私はリンゴの木を植える 高野英男医師(享年81)の生き様を知った私は、この言葉を思い浮かべた。 「避難せずに残った高野病院に対して、周囲から批判も起きました。そんな時に、院長(父)は、口癖のようにこう言いました。 正しいことを続けよう。それだけでいい」病院事務長として高野医師を支えてきた、次女・己保さんが、当時の状況を教えてくれた。 2011年3月当 […]

福島県が復興予算を無駄遣いしている二つの証拠

現在、富岡町に24億円かけて救急医療を中心にした「ふたば医療センター」の建設が計画されているが、これは約5年で取り壊す予定だという。大熊町に県立病院を新築する計画があるからだ。これだけでも、「ふたば医療センター」は、莫大な無駄遣いと言えるが、さらに驚くべき二つの事実が取材で明らかになった。 まず最初は、東京電力・福島第一原発から22キロに位置する高野病院が「救急医療の体制を整備 […]

【福島原発事故】復興事業という名のモラルハザード

福島県広野町の高野病院は、町を見下ろす丘の上にある。 今日、車を走らせて高野病院につながる坂道を上がろうとしたら、工事関係者に手前でストップをかけられた。堤防の建設工事のために通行止めになっており、病院に行くには大きく迂回しなければならないという。 教えられたとおり走ってみたものの、結局迷ってしまった。    この工事は去年3月に終了予定だったのが8月に延期された。そして今もま […]

故郷へ帰還するということ

福島・川内村に帰還した若い夫婦が、自ら命を断っていた。これを9日にOAされたNHKスペシャルで初めて知り、私自身の不覚を恥じた。その上で、彼らを追い詰めたのは何だったのか、考え続けている。 福島産であるがゆえに、農産物の価格が低く採算がとれない、帰還する住民も少なくてコミュニティの崩壊により夫婦が孤立を深めていった、と番組では描いていた。 それは事実であるし、現在のNHKとして […]

6号線を走る

福島の海側を南北に貫いている国道6号線は、あの日からずっと閉鎖されていたが、現在では検問所はなくなり、通行許可証は必要なくなった。 30日、この6号線を南相馬から、いわきまで走ってみた。 除染によって出た「汚染土」を詰めたフレコンバッグが、至る所に積み上げられている。 南相馬では、津波で破壊された家屋の大半が撤去されて整地されていたが、人の気配がない土地は荒野そのものだ。 大熊 […]

福島と二人の医師

チェルノブイリ原発事故では、5年経過してから甲状腺がんや白血病などの健康被害が増加した。 失われた命も数多くある。これを基準にして、東京電力・福島第一原発事故の直後から数年間に起きた様々な健康被害は、放射線被曝との因果関係を否定されてきた。 (旧ソ連が情報を隠蔽したので、チェルノブィリ原発事故では、もっと早期から影響が出ていた可能性もあった)   原発事故から5年が経 […]

強権的な米軍、従順な防衛省

19日、沖縄・オスプレイ墜落事故の現場を海から確認してきた、北上田毅さん(辺野古抗議船・船長)が、参議院会館での市民集会で報告した。 「陸では規制がかかって、墜落現場に近づくのを阻止されていましたが、私は自分の船で海から現場付近に入りました。まだ、オスプレイの破片や装備品などが、沢山散らばっていました。 どう見ても不時着ではなく、墜落です」 この集会には防衛省の担当官僚たちが出 […]

インプラントと歯列矯正

BLOGOS では『プレジデント』誌に書いたコラムの全文が掲載されていた。 歯科業界の問題点を指摘すると、「悪意に満ちている」という批判をする人々が出てくる。歯科医や、歯科業界と業務上の関係がある人物だ。 明言しておくが、私は歯科に関連するセミナー、コンサルタント等の利益相反にあたる活動は一切ないし、個人的な悪意もない。 ジャーナリズムの役割とは、客観的な立場で事実を […]

オブジーボをめぐる疑問

高額な薬価が問題になっている、オブジーボ。中央社会保険医療協議会は、患者数の少ない皮膚がんのメラノーマ(悪性黒色腫)の治療薬として承認されたことから、高い薬価をつけたとされている。オブジーボは、すぐに肺がんが保険適用になり、今年は腎がんも追加、さらに胃がん、食道がん、肝臓がんの治験も進行中だ。製薬会社がこうした展開をすることは、最初の薬価を決定時も既定路線だったはず。 中医協事 […]

【沖縄・高江ヘリパッド】守るべきもの

工事現場に入るトラックを阻止する為、朝から座り込みをしていた100人を超える人々。彼らは、沖縄県民や全国から駆けつけた市民たちで、巷で流布されているような活動家ではない。自分の子供や孫に、大切な沖縄を守るために必死に新基地建設を阻止しようとしている。 東京、名古屋、大阪などから派遣された若い機動隊員たちは、工事トラックを現場に入れるために「人払い」をさせられている。まず、機動隊 […]

沖縄で起きていること

今日から沖縄・高江のヘリパッド建設予定地の現場に来ている。 驚いたのは、日本政府の高圧的な対応を食い止めているのは、大半が白髪のご老人たちだったことだ。 30度を超える大地の上で、徹底した非暴力のスタイルで、抵抗の意志を示している。 これに対して、東京や大阪、九州から動員された若くて屈強な警察官は、まるで権力を誇示するかのように暴力的な鎮圧、排除を行う。 こんな事が、民主主義国 […]